近年では新築や中古マンションの値上がりが報告されている状況で、特に新築マンションについてはオリンピック需要、人材不足、材料費の高騰などが影響して価格が高騰しています。
中古マンションもリーマンショック前のミニバブル並みの価格水準へ戻りつつあるとも言われています。
もしもマンションを売却して新しい物件の購入を検討している場合などは、できるだけ高く売れるときに売りたいでしょうがその判断は簡単に判断できません。
まずは中古マンションと中古戸建住宅の価格推移を参考にしながら、価格上昇がいつまで続くのかを検証してみましょう。
首都圏の中古マンションと中古戸建住宅の成約状況
公益財団法人東日本不動産流通機構が実施した首都圏(1都3県)、札幌市、仙台市における2016 年 4~6 月期の不動産流通市場の動向を見た場合、次のようなことがわかります。
・首都圏の中古マンション成約物件
首都圏での中古マンション4~6 月期の成約件数は9,364件で前年比 4.9%増と、5 期連続前年同期を上回っている状態です。
成約価格は2,973万円と前年比で 3.3%上昇しており、12年10~12月期から15 期連続で前年同期を上回っています。
・首都圏の中古戸建住宅の成約物件
首都圏での中古戸建住宅4~6 月期の成約件数3,434件で前年比 8.7%増と、5 期連続前年同期を上回っています。
成約価格は2,960万円と前年比で 1.1%下落し、1~3 月期に続いて前年同期を下回っている状態です。
中古マンションの価格上昇はいつまで続く?
ニッセイ基礎研究所が2015年1月に不動産・建設・金融・投資顧問などの業務に携わっている約200名の人を対象にしてアンケート調査を行っています。
その内容は、不動産価格がいつピークを迎えるかというもので、中古マンションに限定したものではありませんが参考にしてみましょう。
その中では、回答した半分以上の方が2016~2017年に不動産価格はピークを迎えると回答しています。
既に価格のピークに達していると回答した人も全体の4分の1という割合でしたが、7割を超える人は2016~2019年までがピークと思っているようです。
東京オリンピック開催前にかけて不動産価格は上昇すると予想している人が多いことがわかるでしょう。
マンションを高く売るタイミングとは?
不動産の中でも特にマンションは現在値上がり傾向にありますが、多くの人がまだ価格のピークを迎えていないと考えているようです。
東京オリンピックが開催される2020年に向けてこの先どこまで価格が延びるのかはわかりませんが、開催前までが高値で売ることができるタイミングとも考えられます。
ただしマンションを売って新たなマンションを購入するのであれば、高く売れても購入の際にも高くなるということも理解しておきましょう。